女好き彼氏
いつもは強気で上から目線で
何事にも前向きな悠雅が
うじうじとしてカッコ悪い。
なんだかんだで悠雅は
俺の誇れる親友で
友達の少ない俺に
唯一心を開いているやつで……
そいつが苦しんで悲しんで
涙流してボロボロで
男のくせにカタカタ震えて……
悠雅がはじめて
カッコ悪く見えた。
真剣に話を聞かない奴がどこにいる?
俺は一言悠雅に言ってやった。
いっと悠雅が言ってほしかったであろう
心にガツンと響く言葉を。
「好きなら諦めるな」