女好き彼氏
ギィィ……バタン…
重い扉が閉まる音がした。
あたしはその音を聞いて、また目を開けそして青い空を見る。
何……期待してるんだろう…………。
星野くんが
あたしを探してるわけないのに……。
あたし、ふられたんだよ?
こんなこと考えて、本当バカみたい…………。
止まったはずの涙が
また流れ出す。
悲しいよ……
苦しいよ……
助けて…………聖斗。
あたしはポケットに入っているケータイを取り出して聖斗に電話をかける。
あたしは電話をかけながら屋上の扉の方に歩いていく。
『……美夜?』
屋上の扉を開けた時
聖斗が電話に出た。