女好き彼氏
行かせないから……
ギュッと誰かに抱き締められる。
苦しい……でもどこか優しく抱き締めてくれる。
誰?
そんなの考えなくてもわかる。
この甘くて優しい
あたしの大好きな香り。
「星野……く…ん?」
そう呼ぶと
あたしが持っていたケータイを奪って
電源を切った。
「……美夜」
いきなり耳元で甘い声を囁かれてビクッと反応してしまった。
名前を呼ばれただけなのに……
心臓がバクバクいってる。