女好き彼氏
行かせないから……



ギュッと誰かに抱き締められる。



苦しい……でもどこか優しく抱き締めてくれる。



誰?





そんなの考えなくてもわかる。



この甘くて優しい

あたしの大好きな香り。







「星野……く…ん?」



そう呼ぶと

あたしが持っていたケータイを奪って
電源を切った。




「……美夜」




いきなり耳元で甘い声を囁かれてビクッと反応してしまった。



名前を呼ばれただけなのに……


心臓がバクバクいってる。






< 161 / 310 >

この作品をシェア

pagetop