女好き彼氏
そう言うと
あたしを軽々と持ち上げ、お姫様抱っこして無表情で階段を降りていく星野くん。
「えぇ!?は……離してよ!!」
「やだ」
あたしの抵抗の言葉に即答してきた。
「あたしもやだよ!!」
階段から降りるとそこはもちろん廊下で
いつの間にか授業も終わっていて今は休憩時間みたいで、みんな廊下でガヤガヤと賑やかに騒いでいた。
でも、あたしをお姫様抱っこしている星野くんを見て
さっきまでざわついていた廊下が一気に静まり返る。
みんな見てるじゃん!!
聖斗は呆然とあたしたちのこと見てるし。
てか、どこ連れてくのよぉぉぉ!!!!