女好き彼氏




初めて……


初めてあたしに見せてくれた。




嬉しい。

嬉しい。

嬉しい――




あなたはいつもどこか冷たくて感情のない表情とか、余裕があるような表情しか見せてくれなかったから………



嬉しくて仕方がない。




「星野くん…」


「星野くん…」



あたしは何度もあなたの名前を呼ぶ。



瞳に溜まっていた涙が一気に流れ出す。



星野くんは、ビックリした表情を浮かべてあたしを見てる。



「美夜?どうしたの?縛ってるところが痛くなったの?」



慌てる星野くんはあたしの手首に巻き付いていたネクタイを外す。




あたしは




我慢出来なくなった。






< 181 / 310 >

この作品をシェア

pagetop