女好き彼氏


「はい、美夜。可愛い顔にまつげがついてたよ」


そう言って美夜の目元についていたまつげを取ってあげる聖斗。


美夜の俺たちが出てきたことにぽかんとした表情で俺たちを見ている。


ああ、そうか。

俺たちはどうやら聖斗に騙されたようだ。


「お、お前!騙したのか!?」


なんて情けなく叫ぶ俺。


でも聖斗はフッと笑って俺を見下すみたいに…


「変なこと考えるから、変な誤解するんだよ。ね?光太先輩」


俺に吐き捨てるみたいにそういい放つと
にっこりとした表情で光太の方に向き直る聖斗。


光太は何故か顔を真っ赤に染めて、恥ずかしいのかぶるぶると震えている。


「あぁ……なるほど」


っと、冷静な声でそう言ったのは海哉。

腕を組んでにやにやと光太の顔をのぞき込んでいる海哉と聖斗。


いったい何がわかったのかはわからないがとりあえず……


聖斗に肩を組まれている美夜の腕をグイッと引っ張って
小さな身体をギュッと抱きしめる。









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