女好き彼氏
正直
俺は自分で言った事を後悔した。
だって
「わかった」
美夜にすんなりそう言われたから。
俺はそれだけ聞くと保健室から出て行った。
保健室から出てすぐ俺は屋上に走った。
走って
走って
走って
やっとたどり着いた屋上は鍵がしまってて
「ハハ……しまってるし」
震える声で呟いて
俺は1人
屋上の扉の前で下唇から血が出るんじゃないかってぐらい下唇を噛んで
自分の頭が潰れてしまうんじゃないかってぐらい強く整えた髪を握って
溢れだしそうな涙を堪え続けた。