女好き彼氏
あたしは震える重い上半身をゆっくりと起こしてため息をついた。
「こんなの……平気よ」
自分に言い聞かせるように呟く。
「大丈夫…我慢してれば……このくらい平気だから」
泣きわめく自分の心を落ち着かせる。
でも正直
限界だった――
女の子達にはいじめられていろんな酷い事を言われて
愛する人には……悠雅には「距離をおかないか」と言われた。
こんな悲しくて辛くて苦しいことがあって大丈夫な訳がない。平気な訳がない。
でもあたしは我慢する。