女好き彼氏
あたしが固まったままツバメ様を見ていたせいで気付かなかった。
ツバメ様の冷たい指があたしの頬に触れていたなんて――…
ハッと気づいた時にはもう遅かった。
ぎゅうぅぅ
「いひぁい!!」
(痛い!!)
ツバメ様に頬を強くつままれてしまった。
「なぁんで、俺以外にいじめられてんだよぉ?」
さっきの心配そうな表情は何処へやら……
もう悪魔の笑みを浮かべてあたしが痛がるのを楽しそうに見つめているツバメ様。
こうゆう時は……
「いひゃいれふ……ふみまへんれひた」
(痛いです……すみませんでした)
あたしは泣きながらそう言った。
こうしないと絶対にやめてくれないんだよぉ……。