女好き彼氏
二人
―悠雅―
「悠雅ぁ、最近美夜と仲良くないわねぇ?」
ねったりとした触り方で俺を誘惑してくる玲。
正直、うざい。
でも美夜の一番の友達だし……冷たく突き放すことは出来ない。
だからなるべく優しい言葉で突き放す。
「最近、美夜とは距離おいてんの」
俺は椅子から立ち上がって出来るだけ爽やかな笑顔でそう言った。
「え?マジで?」
俺が特に嫌う男が俺と玲の話に割り込んできた。
なんでこいつが俺の教室に居るんだよ。
心の中で舌打ちをしてから声がした方を睨みながら見た。