女好き彼氏



「なぁ、俺達めちゃくちゃ心配したよな!!」



「えっ!?あ……うん」



あたしは急に話をふられたので真っ赤の顔のままコクリと頭を動かし頭を下に向けた。



ってなんであたし、顔を下に向けてるんだろう。
悠雅に庇ってくれてありがとうって言わないといけないのに。
こんなにドキドキしてるなんて………


あたしは、悠雅が倒れる前の言葉を思い出す。


『ずっと、ずっと大好き』って言ってくれたんだっけ。



そんなことを考えてあたしはドキドキしている自分の心臓を押さえる。




………と、悠雅が突然口を開いた。
























「聖斗の新しい彼女さん?」













その悠雅の言葉に一瞬にして
心臓の音が止まる。


え?



今、なんて……?














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