女好き彼氏



「おーい、美夜ぁ?
起きてるか?」


光太の声と階段を登ってくる音が聞こえる。


こここ、この体勢はヤバい!!!!


見られたら写メ撮られて
友達に言いふらしそうだ!!

あたしは、慌てて小声で星野くんに話しかける。


「あのさ、ちょっと離して!?」


「は?なんで?」


「こんな格好見られたくないからだよ!?」


「……じゃあ隠れる」


ニヤッと嫌な笑みを浮かべてすんなりあたしの言うことを聞いてくれた星野くん。


なんだ……
いつも意地悪だけどこうゆう時は、ちゃんとわかってくれる人なんだ。


てか
隠れなくてもいいんだけど………。


「て……え!?
そんなとこに隠れるの!?」

小声で話しかけたせいか
星野くんはからの返事はない。


すると……


ニヤッ……


上目遣いであたしを見上げてきた。


その怪しい笑みは、そう言う意味だったの!!!?








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