女好き彼氏



頭の中がクエスチョンマークでいっぱいになった時。


星野くんは口を開く。


「こうしてるとさ…――だよな」


「え?なに?」


最後の方が聞こえなかった。


「だから、こうしてるとさ……お前の胸の谷間に挟まるよな」


その言葉にあたしは、ハッとした。


たたたた、確かにそんな感じが………。


「ぎゃあぁぁ!!」


あたしは慌てて星野くんを離した。


だけど
離れない。



な………なんで?



「もう離さない」





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