女好き彼氏
その言葉であたしの部屋が静まりかえる。
「な?美夜ぁ♪」
正座して座っているあたしを後ろから抱き締める。
ゆっくりと後ろを向くと
機嫌がめちゃくちゃいい星野くんの笑顔があった。
さっきまでめちゃくちゃ機嫌悪かったのにぃぃ!!!!
満面の笑みを見てちょっとムカッときてしまったあたし。
「へー…襲ってたの」
ムカッときていたあたしの頭の上から
棒読みで怒りが揉められた言葉が降り注いでいた。
心臓がドクンッと跳ねる。
星野くんから目を放して声のした方を見る。