女好き彼氏



「あはは。はい」


笑うしかできねぇ………。


そして
光太が怖い笑みを浮かべながらあたしの前にしゃがんで力強くあたしの肩を握る。


「美夜?」


この時の光太は笑ってる。


「…………はぃ」


だけど敬語になる。
それに声が小さい。


だって今の光太さん怖いんですもん。


そう思った時


光太の目付きが一瞬にして今にも獲物に食らい付きそうな鋭い目になった。


「お前、俺がどんだけ心配してたと思ってんだよ。
心配し過ぎて練習に集中出来なくて今日は、的に一本も当たんなかったんだよ。調子が悪いって嘘までついて練習を途中で抜けてなぁ
家まで全力で走ってきたんだよ。
家に着いたら着いたで朝より具合悪そうだったから余計心配したのによぉ……
お前は、こいつとイッチャイチャしてたんだろ?
おい…………美夜さんよぉ……?」


ひぇぇぇぇえぇえぇぇ!!!!!!!!!!


光太怖い!
めちゃ怒ってる!
てかめちゃ心配してくれてありがとう!!!!
でもめちゃ怒ってる!!
光太の後ろに鬼が見えるよぉぉおぉ!!!!!





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