女好き彼氏
「そんなことないんじゃないの?」
さっきまで何も言わなかった海哉が口を開いた。
「え?」
海哉からそんなこと言われるなんて……
ビックリ。
「見てたら分かるよ。美夜ちゃんのこと」
そ……うかな。
……。
って
「お前……美夜のこと好きだったのか?」
ちょっと警戒してると
海哉は、漫画から目を放して俺の目をジッと見てきた。
えぇ?何?
ビビる俺はボクシングの構えをした。
くるならこいよ。
みたいな感じで……。