女好き彼氏
「これは慰め」
ため息混じりに言う光太。
「慰め?なんの?」
「彼氏にフラれたから泣き付いてきたの」
口元だけニヤッと笑っている光太を見て
少しムカッときたあたしは光太のお腹に頭突きした。
「いでっ!」
「光太が笑うからでしょ?それよりなんで聖斗が家にいるの?」
光太から離れて首を傾げる。
「弓道の後輩で一番仲がいいから、泊まりにこさせたんだよ」
こさせたって……
強制かよ。
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