女好き彼氏
「人の姉ちゃんに何してんだよ」
そう光太が真剣な表情で言うと
あたしにぺったり引っ付いていた聖斗をあたしから引き離した。
「別に可愛いからよかったのにぃぃ」
そんな光太がちょっと可愛くて
ちょっと冗談まじりに言って
頬を膨らまして光太の顔を見た。
すると光太は不機嫌な表情であたしを睨んできた。
「美夜は……俺の大事な姉ちゃんだから…………」
「「え」」
聖斗とあたしの声がハモった。
二人で光太の顔を見ていると不機嫌そうな光太の表情がどんどん真っ赤になっていく。
あ…………
さっきデレが出たから
ツンが出るな。
「って……何言わせんだよ!」
キタぁぁあぁああ!!!
ツンがきた。