君には、絶対に…
「何か不思議なんだけどね、やっぱり伊原君に話を聞いてもらって、励ましてもらうとね、頑張らなきゃ!って思えるんだよね。出来る気がしてくるんだ~。」
「俺なんかと話して前向きになれるなら、いくらでも話すよ。」
もうすぐバレンタインになる。
女の子にとっては、大切なイベントであるバレンタインデーに、雪乃ちゃんは睦に告白することになっていた…。
“バレンタインだから、何かあげたい。”
最初は雪乃のこの一言から始まって、話していくにつれて、いつの間にか告白するっていうところまで来て、渡す物がチョコレートから使える物になって、マフラーになって、手編みになっていた…。
雪乃ちゃんと話している最中は、話に夢中で気付かない。
そんな夢の時間が終わるたびに、いつも不安とか睦への妬みが生まれる…。
ここまで雪乃ちゃんに想ってもらえている睦が羨ましくて、それに気付いていないのは当たり前なんだけど、気付いていない睦が妬ましく思える…。
雪乃ちゃんと話をしている時間はすごく楽しいのに、もし、睦と付き合うことになったらこんな時間は終わってしまうと思うだけですごく辛くなる…。
でも、俺にはどうすることも出来なくて、何かを変えようとする勇気もなくて、この時間に身を委ねるしかなかった…。
「俺なんかと話して前向きになれるなら、いくらでも話すよ。」
もうすぐバレンタインになる。
女の子にとっては、大切なイベントであるバレンタインデーに、雪乃ちゃんは睦に告白することになっていた…。
“バレンタインだから、何かあげたい。”
最初は雪乃のこの一言から始まって、話していくにつれて、いつの間にか告白するっていうところまで来て、渡す物がチョコレートから使える物になって、マフラーになって、手編みになっていた…。
雪乃ちゃんと話している最中は、話に夢中で気付かない。
そんな夢の時間が終わるたびに、いつも不安とか睦への妬みが生まれる…。
ここまで雪乃ちゃんに想ってもらえている睦が羨ましくて、それに気付いていないのは当たり前なんだけど、気付いていない睦が妬ましく思える…。
雪乃ちゃんと話をしている時間はすごく楽しいのに、もし、睦と付き合うことになったらこんな時間は終わってしまうと思うだけですごく辛くなる…。
でも、俺にはどうすることも出来なくて、何かを変えようとする勇気もなくて、この時間に身を委ねるしかなかった…。