君には、絶対に…
どうにか学校休めねぇかなぁ~…。

そんなことを思いながら、係りつけの病院に行き、右足を診てもらった。

一応、かかとを着こうと思えば、何とか着けるから、そこまで重傷ではないと思っていたが、俺の右足のふくらはぎは完全に肉離れしていた…。

ただ、医者によると、完治までにそこまで掛からず、3週間ぐらいで、普通に歩けるようになるだろうとのことだった。

でも、そうは言っても、当分の間は松葉杖での生活を強いられることになった…。

朝早く行ったこともあって、診察が終わり、病院を出た時間は、午前11時30分に差し掛かったところで、母親の言う通り、真っ直ぐ学校に向かえば、昼には学校に行ける時間だった。

でも、ただでさえ、睦と今井さんに会いたくないと思っていた中で、松葉杖まで加わったもんだから、俺の中で、学校に行くという選択肢は完全になくなっていた。

ただ、今家に帰っても母親がいるから、学校に行かされる…。

だからって、今制服を着ているから、どこかの店に入るわけにもいかないし、歩き回れる状態でもない…。

あれこれ考えている時、俺の頭の中で、ある場所が頭に過ぎった。

俺は松葉杖をつきながら、途中でコンビニに寄り、調理パンを数種類と飲み物を1本買って、学校の先に向かった。
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