贈り物


私はもう17歳、高校2年生。


結婚できるぐらいの歳ぐらい大人で、R指定の映画が観れないぐらいは子供。


そんな私は実家から離れて独り暮らし。学校とバイトの生活を送っている。



寒空を見上げる。今日はなんか雨が降りそうだ…


パバはあの日から笑わなくなった。いつも泣いていた。私はそんな姿が哀しいと思いながら、それでもママを愛しているから泣いているのだと思ったら、嬉しかった。


けれど、ある日パパは女の人を私に紹介してきた。


彼女だと、二人は結婚するのだと、女の人のお腹には自分の子どもが宿っているだと言われた。


私は部外者になった。


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