贈り物


独りは寂しいけど、あの家にいるよりは楽だ。


校門が見えてくる。「星堀高校」それが私の通っている高校。頭の良さは中の上くらい。頭が良いわけでも、悪いわけでもない私は、少し頑張ってこの高校に入った。


赤い薔薇が咲き乱れる中庭を通って、玄関へと向かう。靴を履きかえると、深呼吸をした。


今日一日平凡な時を過ごせますように


そう願いながら…


< 14 / 45 >

この作品をシェア

pagetop