贈り物


「幸!!私、用事思いだしちゃったから帰るね。また今度泊まらせて?じゃぁね」


ドアを開けて外へと飛び出す。笑顔で言ってみせた。作り笑顔は慣れている…それに、いま感情のままに表情を作ったら、私は凄く醜い顔となるだろう


嫉妬していたんだ…なんの頑張りもなく、あの家を手に入れている幸に…


そして、頑張ったのにママを失って、パパも失ってしまった自分はなんなんだろう…と思うとやるせなかった。


嫉妬


醜い私…


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