贈り物




ざぁ―…




外から雨の音がなっている。



ただ目をつむってるだけで、意識がはっきりしていながら、ずいぶん寝たふりをしていた。




「神様がまた水やりしているわ…」




誰もいない独りの部屋に、ぼそりと響く声が切ない…




優しくない音に耳を傾ける…





きっと外はいま灰色だろう…





そんな事を想いながらまた目を強く瞑った。



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