贈り物
自分
「殺して…」
なぜか意識をしないで口から零れた。
「あたしを殺して…」
彼方に触られるたびに、自分が壊れていくのがわかった。
最後までされたら、もうあたしはあたしぢゃなくなる…
「もうやだ。触らないで。触るなら殺して」
彼方の目をしっかり見て言った。手が身体が震える。怯えを隠せない…けどいまこの状況で自分を守れるのは自分だけ…
「ばっかぢゃね―の」