元気あげます!
「う~ん・・・俺が琴美さんから言われたのは、本家に行くのに運転手をしろと言われたことと、えと・・・その・・・おまえと・・・Hしたかどうかきかれた。」
「えぇっ!!!なんて言ったんですか?」
「だから・・・一度やったと・・・。」
「もう!!なんでそんな・・・もう、信じらんないぃっ!」
「琴美さんにそういうの隠し事しても通用しないって、ひかるだって知ってるだろ。
それに、兄さんが幸恵さんのことを両親に紹介してこれからのことを真剣に話すって言ってたから、俺も覚悟して今の思いを伝えてこようと思ってる。
ひかるが俺の母さんみたいにならないように考えてくれたこと・・・本当にありがたいと思ってるから。
だから、フランス行き反対なんてできないと思った。
反対はできないけど、せめて側にいる間は・・・触れていたいって思うのは怒られるのかな。」
「あ・・・そんな、怒るだなんて・・・。」
「怒らないの?よかった。じゃ、いただきま~~~~すっ」
「ばかぁ!!!」
ボコッ!バチン!!ドスーーーーーン!
ひかるは千裕を跳ね飛ばして、さっさと部屋を出ていきました。
「ふぅ・・・イテテ・・・さすが俺の最愛のお人だけのことはあるかな。
ひかる自身、気づいてるのかどうか知らないが・・・
初めて学校の教室へ連れていったときからに比べて、ずっと大人になった。
そして、これから先、もっともっと磨かれるはずだ。
悔しいけど、ばあさんの言うとおり、俺は帰ってくるおまえを受け止められるようになっていないとな。
そのための最初の試練かもな。」
ひかるもまた自室にもどって思い返していました。
「千裕様が考えてることがわかる。わかるようになっちゃった。
今は流れに逆らわず、自分に正直に・・・そうですよね。」