元気あげます!
「ひかる・・・その、そのお隣のお方はどちら様?もしかして・・・」
葉子がまず気付いて、ひかるにたずねてきたので、ひかるは淳裕に合図して、少しだけサングラスをはずしてもらうことに・・・
「淳裕さんです。お忍びだから絶対騒がないで!」
そうひかるが言ったので、なぜかクラスの女子はひそひそ声で興奮状態でした。
「あつ、あつ、あつあ・・・あつひろ先生・・・。」
「やぁ、ひかるちゃんと同じクラスの子たちだね。今日はいっぱい楽しもうね。
今、ひかるちゃんを案内してるところ・・・君たちも来る?っていいたいけど、全員だと目立つから、4人交代くらいでどう?」
3Cの女子たちは大声をあげたいのを必死でこらえながら、みんなでウンウンうなづいて合図しました。
ひかるは淳裕がクラスの女の子たちと歩いている間に渋沢や北橋と模擬店をまわったりして楽しみました。
そんなときです。すぐ前を千裕が普段着に黒ぶちメガネという格好で歩いているのを見つけたので追いかけようとすると、見知らぬ大人の女性が千裕に近付いて、話しかけました。
知り合いかなっと見ていると、女性は千裕の腕に自分の腕をからめて学院長室の方へ入っていくので、あとをつけようとしましたが、生徒会スタッフに呼び止められ、体育館の楽屋室まで連れていかれてしまいました。
「あぁっ!何?」
楽屋に入ると、青色をベースにしたドレスが飾ってありました。
角度や外の光によって、いろんな色がちりばめられていく不可思議なドレスです。
((もしかして・・・これは・・・))
「ひかるちゃん、待ってたよ。うちの新作のドレスを早速着てみてくれないかな。」
「淳裕さんがここにいるということは、私がシンデレラに選ばれた?」