元気あげます!
智晴と食事をしながら、ひかるはがんばった1日について話しました。
「1日でそこまで進めれば大したものですよ。負けてられないなぁ。」
「でもね、ひとりで文書作成しようとしたら、フォームを選んだり、作ったりってうまくいかなくて。行がずれてきちゃったりするんだもん。
私、学校で決まったフォームにカキコする程度しかできないしぃ。ぶらいんどたっちも配列は覚えても、スピードなんて上がらなくて。
やっぱり仕事で使ってるわけじゃないからだよねぇ。」
「あの、よかったら、この後、僕ができないところをみましょうか?」
「トモ、パソコン得意?」
「ええ、文書やエクセルなら仕事でやっていましたし。PCは自作もしますから得意分野かも。」
「じゃ、あとで教えて。」
智晴が仕事を済ませて、ひかるの部屋に入ると、ひかるが作った文書を早速いじり始めました。
「すごい、ズレがあっという間になくなっちゃった。」
「慣れないと、こういう決まった書式っていうのはズルズルいってしまうかもしれませんね。それと、ブラインドタッチの練習用のソフトをもってきましたよ。
僕が練習してたソフトなんで、ちょっと内容が男っぽいかもしれませんけど。」
「わぁ、トモってしっかり会社員してたんだぁ。私はやっぱりヒヨッコだ。」
「このノートパソコンは千裕様のかな?かなり高度なソフトがインストールされてるし、あっ、これはひかるが喜びそうなメーラーですね。」
「え、メール?・・・どれ?1通入ってる。私宛てだから読んでもいいんだよね。」
「千裕様からじゃないですか?」
「なになに・・・帰ったら、感想を言いに来い。ですって。・・・メーラーの使い方知らないことにしておこうかしら。」
「それはいけませんよ。開封しちゃったでしょ。報告はきちんとしないと。
研修も仕事ですから。」
「じゃ、報告に言って、今日は休むね。ありがとうございました。」
「またわからないことがあったら、きいてください。」
「うん。」