元気あげます!

「はっ・・・私なんでこんなにぺらぺらと・・・」


「いいよ。聞く方からしたら詳細が分かった方が受け答えしやすいから。」


「あの、お兄さんは市役所のどういう人ですか?」



「ああ、疑わしいかな僕?いちおう身分証明書みせるよ。
障害福祉課 学童担当・・・・・三崎裕昭。」


「三崎って・・・!」


「ああ、財閥の御曹司じゃないよ。よく間違われるんだけどさ、御曹司って裕樹って名前。僕はひろあきだから。あははははは。」


「えっ、・・・でも同じ職場で?」


「今はどこだったかな。あちらは以前経理をやってたときに挨拶させてもらったことがあるんだけどな。」


「へぇ・・・別人で名前がそっくりって困っちゃいますね。」


「そうでもないよ。何を話そうか困ったときなんか、あの会社は~~~なんて話すきっかけができたりする名前だからね。便利かも。

ところで・・・君の名前とこれからどうするかもきかせてほしいんだけどな。」


「えっ、私は・・・水口ひかるが名前で、これから・・・今日の寝るとこ探さないと・・・あとバイトでも・・・。」


「話してすっきりして、住んでたお屋敷にもどるんじゃないのかい?」


「どうしても・・・そこにはもどるわけにはいかないんです。
もどったらあの人を破滅に向かわせちゃう。
そんなことなら、危険な仕事でも何でもやって返済しちゃう方がいいんです。」


「でも未成年はお酒も飲めないからねぇ。
キャバ嬢やホステスはダメだよ。」


「だったら服を脱いででも稼ぎます!」


「じゃ、ここで脱いでごらん。」


「えっ・・・だって・・・ここ公園・・・」


「やる気があるんなら公園だって室内だってできるはず。
僕が裸体の絵を描いてあげるから、今、脱いで。さぁ」



ひかるはブラウスのボタンを一気に3つはずしたところで、手が止まって泣き出してしまいました。
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