恋愛至上主義
けれども、私はすぐにその手を取る
ことは出来なかった。

腰抜かしちゃった
しかも、涙目になってるところ
見られたくない

私は俯いた。

「ごめんね?怒ってる?
わざとじゃないんだよ。」

声のトーンが落ちたと思い顔を
あげると、そこには幻覚の犬耳が
見える程三ノ宮くんは落ち込んでいた。

かっ、可愛い!
犬耳が見える!
これって、許さなきゃいけない状況じゃん

彼の姿は、あまりにも可愛くて誰でも許して
しまうくらい、高校男子は思えないくらい
可愛らしかった。
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