恋愛至上主義
「あれ?俺、タバコ吸ってんの
なんでわかったの?
タバコの匂いなんて、どこで付いた
なんてわかんないじゃん?」

不思議そうに三ノ宮くんは首を
傾けた。

「それは、タバコの匂いを消すために
香水を付けててるのかなって。
匂いの感じがそんな感じがしたから。」

私はジッと見つめてきた三ノ宮くんの
視線から逃れるように、下を向いた。

「ふぅーん。それって、元彼とか?」

「えっ?」

思わず、目線を戻した。
三ノ宮くんと言う通りだったので驚いた。
圭祐と全く同じ匂いがした。
それで、私は思わず口にしていた。
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