恋愛至上主義
「痛い!」

力強く掴まれたことによって、
痛みを感じた私は思わず
叫んだ。

すると、たまたま通りかかった
マンションの住人の人が近寄って
きた。

「どうかしましたか?」

丁寧な言葉遣いだけれども、
あきらかに圭祐を警戒していた。

「いえ、何も。じゃあ、
希またな。」

私が、答えるよりも先に圭祐が
答えその場を去って行った。

「希ちゃん、大丈夫?
近頃は、物騒だから気をつけた
方がいいわよ?」

助けてもらい、お礼を言いつつ
エレベーターへ乗った。

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