恋愛短編小説集


「妹ちゃん……あいつコクられにいったんやでぇ」

公園の角を曲がった辺りで、ぼそりと呟いた

「…そうなんですか。お兄ちゃんモテますよね」


ちょっと動揺はした
でも今回が初めてじゃない
…内心気づいてた

お兄ちゃんはいつも言わないけど


「でも……あいつが彼女つくらんのは…」

新田さんの足が止まり

「妹ちゃん…あんたがおるからやでぇ?」



……わたし?

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