恋愛短編小説集
「……私、これからはお兄ちゃんに頼らないで生きてく!」
「佐奈…お前なにぃっ」
「だからね…お兄ちゃんは彼女つくって、自分だけの人生歩んでよ」
私は満面の笑みを浮かべて微笑み
温くなったココアを一気に飲みほした
「ふぅ~美味しかった。私疲れちゃったからソファーに横になるね」
お兄ちゃんは黙ったまま何も言わない
どんな顔をしているのか気になったが
みれなかった
私も顔をみられたくなかったから
腕で顔を隠し、ソファーにうずくまった