ルージュの森の魔女

「今さらそんなにかしこまらなくていいのよ?それに私のことはアリーナでいいわ」

くすっと困ったように苦笑するアリーナに立ち上がった三人も思わず破顔する。

「確かにそれもそうだな。俺はレオドールでいい。改めて宜しく、アリーナ」


「俺はジンって呼んでくれ!宜しくなっ、アリーナ!」


「私はルイスと呼んでください。宜しくお願いします、アリーナさん」




四人はお互い握手を交わすと、ふと…ジンがもう一人(一匹)の存在を思い出した。






「――ああ、そういやクロードもいたっけ?」

「……貴様、絶対ワザとであろう?」








かくして三人と魔女と一匹(?)は無事に会合を果たしたのだった。

彼らの先に待ち構えるのは闇か、それとも――――




「――あ、そういえば後で燃やした食費代返してもらうから」







とうぶん光は来なさそうである………。




< 35 / 54 >

この作品をシェア

pagetop