ルージュの森の魔女
「今さらそんなにかしこまらなくていいのよ?それに私のことはアリーナでいいわ」
くすっと困ったように苦笑するアリーナに立ち上がった三人も思わず破顔する。
「確かにそれもそうだな。俺はレオドールでいい。改めて宜しく、アリーナ」
「俺はジンって呼んでくれ!宜しくなっ、アリーナ!」
「私はルイスと呼んでください。宜しくお願いします、アリーナさん」
四人はお互い握手を交わすと、ふと…ジンがもう一人(一匹)の存在を思い出した。
「――ああ、そういやクロードもいたっけ?」
「……貴様、絶対ワザとであろう?」
かくして三人と魔女と一匹(?)は無事に会合を果たしたのだった。
彼らの先に待ち構えるのは闇か、それとも――――
「――あ、そういえば後で燃やした食費代返してもらうから」
とうぶん光は来なさそうである………。