猫山Cafeの猫山さん
「そろそろ行こうか?」


お弁当を片付けて、私達は立ち上がった。


「頼、ちょっと良いか??」


義樹に呼び止められて私が振り返ると、冴と賢人は先に行ってしまった。


「何?」


「いやぁ…
さっきのさ…」


義樹は困った用に俯いた。


「あぁ…冗談でしょ?
分かってるって♪」


今は彼女とか作りたい気分じゃないんでしょ?


だから冴達をごまかすために言ったんでしょ?


「いや…
実は本気だって言ったら?」


義樹が急に真面目な顔をした。


「…何言ってんの?」


私が笑ってごまかそうとすると、義樹が私の腕を掴んだ。
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