猫山Cafeの猫山さん
「…そんなのわかんないよ…
今の私は義人さんが好きなんだよ?
壊したいの!?」


私は叫ぶように言った。


「壊したいよ!
壊してやりたい…
でも…俺も兄貴が好きだから。」


義樹は俯いたまま。


「だったらやめてよ…
私は変わらないよ?
義人さんが好きなんだから…
義樹じゃない…義樹じゃないよ…」


私は義樹じゃないと繰り返した。


なぜだかわからないけど、繰り返した。


「頼…ごめん。」


「…私こそ…」


私達は俯いたまま沈黙した。


予鈴が鳴るまで、立ち尽くしていた。
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