猫山Cafeの猫山さん
「冴、気づいてたの?」


私が義樹を好きだったこと。


「皆気づいてたよ!?
気づいてないと思ってたの?」


冴は呆れたように笑った。


「…だって何も言わなかったから…」


「そりゃ言わないわよ?
だって相談したい時は、ちゃんと頼が自分から声をかけてくれるでしょ?」


だから私からは突かないのよ、と冴は微笑んだ。


「…うん。」


「にしても…今更ねぇ。
まぁ、もしかしたら義樹はずっと頼が好きだったのかも知れないけど。」


「…うん。」


「でも、今は猫さんがいるんだから。
だから、義樹とは今のまま…
友達でいれば良いよ♪」


友達。


「…大丈夫かな?」
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