猫山Cafeの猫山さん
「大丈夫よ♪
義樹はその辺しっかりしてるからさ。
頼と友達でいたいに決まってるじゃない?」


冴が微笑んだ。


「にしても、あいつも子供だよね?
兄貴の彼女になっちゃったから、我慢できなくなったんじゃない?」


義樹…


この一週間、何を思いながら私達を見ていたんだろう。


「…なんか罪悪感…」


私はそう呟くと、机に顔を伏せた。


「馬鹿ね♪
頼はそのままでいいのよ?
変わらなくて良いの。」


「冴…ありがとう。」


「私の有り難みが分かった?」


冴がニヤリと笑ったので、私も笑った。


それから冴は賢人の事を話した。


私は猫山さんの事を話した。


いっぱい笑って、少しだけ泣いた。
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