猫山Cafeの猫山さん
義樹がそっと包みを開いた。


中には手作りクッキーとメッセージカード。


私達はメッセージカードを見つめると、義樹に視線を移した。


「義樹!
早く追いかけなよ♪」


私は義樹の背中を叩いた。


義樹は満面の笑みで頷くと、バタバタと駆けて行った。


『義樹先輩へ


好きです。


小池景子。』


景子ちゃん、よく頑張った!!


今義樹が行くからね♪


私達はメッセージカードを見ながら微笑んだ。


しばらくして、廊下が騒がしくなってきた。


「皆!!」


義樹が満面の笑みを浮かべている。
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