猫山Cafeの猫山さん

丘の上の学校

「ちょっと頼!
聞いたよー」


次の日、席に着くなり睨みを効かせた親友が目の前に迫ってきた。


「いきなり何よ、冴」


小島冴子。


私の幼なじみで、家も近所。


見た目は可愛いやつなのだが、口が悪いのが難点。


「昨日お化け屋敷からでてきたんだって?」


「お化け屋敷って…猫山Cafeの事?」


「そうだよ!」


冴は私の机にバンと手を置いた。


「なんであそこにいたの?」


「なんでって、月子さんが入って行ったから?」


私が笑うと、冴はまた机を叩いた。
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