猫山Cafeの猫山さん
「冴ちゃん、何か怒ってた?」


私の前の席は、吉田賢人。


賢い人と書いて賢人。


字の通り頭が良い。


「なんか良くわかんないけど。」


私が言うと、賢人は冴を見つめた。


「心配?」


私が言うと、賢人は慌てて視線を外した。


「ちっ、違う!」


慌ててる、慌ててる。


「憂い奴♪」


私が笑いながら賢人の頭を撫でると、賢人は必死に逃れようと頭を動かす。


余計髪の毛がグチャグチャになった。


「告白すれば?」


私が言うと、賢人は顔を真っ赤にして俯いてしまった。


「そんなんじゃ…」
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