猫山Cafeの猫山さん

放課後

「頼、行くよ!」


放課後、冴が帰り支度をすませてやって来た。


「待って、賢人も誘ったから。」


賢人は掃除当番だった。


「そうなの?」


冴は明らかにほっとしている。


道連れは多い方が良いらしい。


「お待たせー!」


賢人が駆け足で戻って来た。


「遅い!
早くして賢ちゃん!!」


冴が賢人を急かす。


急かされているのに賢人はどこか嬉しそう。


あぁ、まどろっこしい!


「ゆっくりで良いよ、賢人。」


私が言っても、賢人はバタバタと用意をしている。


冴は満足そう。
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