猫山Cafeの猫山さん
「うるさいよ?」


私はべーっと舌を出した。


「はい、お待たせしました。」


コーヒーの良い香り。


「ありがとうございます。」


「いえいえ。
あっ、お腹はすいていませんか?」


猫山さんが優しく微笑んだ。


「…すいてます。」


真っ先に答えたのは賢人だった。


冴に気を使ったからか、お昼をろくに食べられなかったらしい。


2時位から、賢人のお腹の虫がよく鳴いていたから。


「あっ、私もお腹すきました!」


冴が大きく手を挙げた。


冴に至っては、ありえないくらいの量を食べていたのにもうお腹がすいたのか?
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