猫山Cafeの猫山さん
「…そうですね。
冴子さんも色々と考えることがあるんじゃないですか?
頼さんが色々考えてるように。」


珍しく私が一番だった。


猫山さんに軽く相談した私は、猫山さんの答えに頷いた。


「ただ、私にも話してほしいなって…
わがままですよね、私。」


私が困ったように笑うと、猫山さんが優しく微笑んだ。


「頼さんは優しい子ですね。」


また不意打ち。


今更だけど、二人きりだから緊張する。


あぁ…


私、猫山さんの事好きだな。


今までも何人かの人を好きになったけど、こんな気持ちにはならなかった。


側にいるだけで幸せだな。
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