猫山Cafeの猫山さん
「頼ちゃん、ちょっと良い?」


次の日の放課後。


冴が一足先に猫山Cafeに行った時だった。


「何?
賢人用事があるんじゃなかったの?」


学校で済ます用事があるからと、賢人は冴を先に行かせたのだ。


「ああ…あれは嘘。
冴ちゃんには聞かれたくなくて。」


「私に相談?」


「そう…」


賢人はどこか元気がない。


「…わかった。
屋上行く?
放課後なら誰もいないし。」


「…うん。」


私達は屋上に移動した。


歩きながら話すような内容じゃないみたい。


なんだろう?
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