猫山Cafeの猫山さん
「…告白すれば良いじゃん?」


私が言うと、賢人は目をまるくした。


「えっ!?
だって、俺だって邪魔したくないよ?」


「邪魔じゃないよ。
賢人は自分の気持ちを伝えるだけでしょ?
そりゃ振られるかもだけど、賢人の場合は言わなくちゃ。
それは邪魔じゃないよ。」


私が言うと、賢人は俯いた。


「…俺の場合は邪魔じゃなくて、遠慮だっていう事?」


「そういう事。
冴が本当に猫山さんを好きなら、賢人は振られるだろうけど…
そんな事で、今の関係を変える子じゃないよ。
冴は…そういう子じゃない。」


私が言うと、賢人は少し考えてからコクりと頷いた。
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