猫山Cafeの猫山さん
「月子さん!?」


私は思わず大声を出してしまった。


「あぁ月子さんって言うのか、君は。」


間の抜けた声。


月子さんを嬉しそうに撫でている。


「…あの…」


私はたまらずに声をかけた。


「ああ、ごめんなさい。」


月子さんを返してくれた。


月子さんはにゃあと可愛らしく鳴いた。


「…店長さんですか?」


店には彼一人しかいない。


「はい、そうです♪」


彼はニッコリと笑った。


あっ、八重歯だ。
< 4 / 130 >

この作品をシェア

pagetop