猫山Cafeの猫山さん
私がため息をつくと、賢人が足早に冴の隣に立った。


「賢ちゃんどうしたの?」


冴が驚いている。


「俺…冴子が好きだ!!」


賢人が叫んだ。


そして静まりかえった。


やばい…


あちゃー…


やらかしたよ、賢ちゃん…


場が凍ってる。


「…賢人?冴?」


私が恐る恐る言うと、冴が勢いよく立ち上がった。


「馬鹿!!」


冴の鋭い一声が響いた。


「冴!?」


私が慌てて近寄ろうとすると、いつの間にか隣に立っていた猫山さんに腕を捕まれた。


指を口に当てて、シーのポーズ。
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