猫山Cafeの猫山さん
柔らかそうな茶色い猫っ毛。


シルバーのフレームの眼鏡。


パッチリした二重の目。


色が白くて、細身の体。


それで優しい笑顔。


あぁ、こんな人が店長だったんだ。


私はマジマジと見てしまった。


「何か?」


店長は不思議そうに首を傾げた。


「あっすみません。
えっと…コーヒーもらえますか?」


何を言ってるんだ!


コーヒーなんて飲めないくせに!!


私はオドオドと視線を動かした。


「…はい、かしこまりました。
お好きな席にどうぞ?」


そう言うと、店長はカウンターの中に入って行った。


「はい。」


私は店内を見回した。
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